回復アプローチ

最初の第一歩とは?

メンタルの不調(毒親問題・不安障害)では、「初動」を間違えてしまう人がほとんどです。その場合、「努力の方向性」が間違っているので、いくら努力を重ねても結果を得るのは難しいです。

「極めて緊急性が高い」という場合を除いて、病院へ行く前に来談者中心療法を受けたほうがいいです。実際に海外の(精神分野の)医療先進国ではそのようになっています。

「自分でなんとかする」という対応は、よくありません。

これは、例えるなら車を運転したことがない人が、東京から大阪まで運転をするようなものです。この場合、ほとんどの人は事故を起こしてしまうと思います。

不安障害を治した経験がないのであれば、初動を間違えてしまうのは当然です。私も、初期治療では大きな失敗をしています。皆様はぜひ、そうならないようにしてください。

さて、東京から大阪まで運転する場合、先に教習所に通えばいいだけの話です。カウンセリングルームは、ある意味、教習所みたいなものです。

初動を間違えてしまうと、回復までの期間が「年単位」で延びてしまうことは普通にあります。5年、10年といったレベルで延びてしまうことも珍しくありません。

カウンセリングに即効性はないかもしれませんが、治療期間を大幅に短縮する効果はあると思います。

日本人の場合、カウンセリングを受けることに対して「心理的抵抗」があると思いますが、そうしたものを早く解消できる人が「早く治る人」だと私は思います。

毒親問題でも不安障害でも、治療方法で「迷う局面」はほとんどありません。先人たちが良い資料を残してくれているからです。これは、回復のための大きなヒントです。

もし、治療方法がわからない場合は、知識不足ですので、それを解消する必要があります。

毒親被害者の回復アプローチ

毒親問題は、一見、「人間関係の問題」にみえますが、実際は「脳の問題」だと私は考えています。

仮に、毒親問題が「人間関係の問題」であるならば、毒親と距離をとれば問題は解決するはずです。しかし、実際はそのようになりません。

私は、毒親問題は、「子どもの主体性を奪う精神的虐待」だと考えています。おそらく、その「虐待の過程」で、脳が傷つけられています。それによって、毒親被害者は「弱いフラッシュバック」を繰り返します。

今現在(2023年)は、毒親問題は「精神疾患」とは考えられていませんが、私は「未知の精神疾患」だと考えています。毒親被害者が抱える「苦痛の大きさ」は他の疾患と比べても、けっして小さくはありません。

そのため、毒親被害者は「治療レベルの取り組み」が必要になっています。それに気づくことが回復の第一歩になるかと思います。

不安障害の回復アプローチ

不安障害(パニック障害、強迫性障害等)については、治療方法が既にわかっていますので、まずは、「標準治療」を理解することがスタートになるかと思います。

しかし、不安障害の治療では「上手く行かない人」が多いので、その理由も知っておく必要があります。

不安障害は、単に治療を受けただけでは、なかなか良くならないです。

大学に行ったからといって、英語を話せるようにはなりません。それと同じように、病院に行ったからといって、不安障害が治るわけではありません。

不安障害の場合、薬物療法と心理療法を使いこなす必要があります。

そのため、書籍による勉強は必要だと思います。

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