書籍「経験者が語るパニック障害の治し方」を発売

「経験者が語るパニック障害の治し方」を発売しましたのでご報告です。amazonのkindleストアで購入可能です。少しだけご紹介します。

本書「はじめに」より・・・

パニック障害の方は、「この病気は治るのか」ということを常に心配されていることと思います。私は医師ではないので、パニック障害が医学的に治るかどうかを申し上げる立場にないのですが、元患者として経験的な立場から述べますと、パニック障害は治る病気ですので、その心配をする必要はありません。このように述べても、パニック障害の方は「自分だけは治らないかもしれない」と考えてしまいがちですが、その考えはおそらく正しくないです。書籍を読む限り、トップレベルの医師も「パニック障害は正しく治療できれば治る病気」と認識している様子です。

私はもともと重度のパニック障害者で初期治療にも失敗した経験を持ちますが、今は日常生活でほとんど困ることはなくなりました。パニック障害から回復した後、大学へ通い精神保健福祉士にもなることができましたので、パニック障害は治る病気だと思っています。従いまして、読者の方には、あきらめずにパニック障害の治療に取り組んで頂きたいです。

もし、読者の方で今現在もパニック発作に苦しんでいるとすれば、「1年間にわたって発作がなかった。だから私はもう大丈夫」というような方法で自信をつけたいと考えているのではないでしょうか?

しかし、この方法はあまり上手くいきません。なぜなら、パニック発作を経験した人は、乗り物の中で少しでも不快な生理現象(動悸や息切れ、吐き気など)に遭遇すると、「パニック発作かもしれない」と認識し、恐怖感を増大させてしまうからです。すると、それまで培ってきた自信は崩れ、罹患直後と同じような状態に戻ってしまいます。

不快な生理現象は、例え健康な人でも悪環境(例えば満員電車の中)ではしばしば起こります。生理現象を100%コントロールすることは誰にも出来ないので、パニック障害を治すには「不快な生理現象に遭遇しても揺るがない自信」が必要になります。

「そのような自信を身につけるにはどうすればいいのか?」ということがポイントになりますが、そうした「本物の自信」は一朝一夕には身に付きません。しかし、パニック障害について学習し、正確な対応ができるようになると、自然と身に付いていきます。

本書に書かれている内容は、必ずしも信頼できる「根拠」に基づいているわけではありません。医療者の書いた書籍を参考にしている部分も多いのですが、特に後半は「筆者の経験」と、「筆者とコミュニケーションをとってくれた患者仲間の様子」を「主とした根拠」にしています。従いまして、本書はパニック障害の完治を約束するものではありません。

本書には、「実際にパニック障害を治した患者(筆者)がどのようなことを考えて治したのか」ということについて述べられています。本書を最後まで読むと、パニック障害についてどのように学習を進めればいいのか、ある程度つかめるかと思います。本書が、パニック障害を治すための突破口になれば幸いです。